くらしとお金と経済

おひとりさまの相続人は誰か

今日は相続相談をお受けしました。「自分の財産を妹にあげたい」という
のがご希望で、どうしたらそれが可能なのか、という内容でした。相談に
来られた方は生涯独身で、父母はすでに他界されているので、相続人は兄
弟姉妹です。兄弟姉妹が亡くなっている場合は、その子つまり甥姪が相続
人になります。お子様がいらっしゃらない”おひとりさま”にこの話をする
と、10人中9人くらいが甥姪まで相続が発生することに驚かれます。日頃
から兄弟姉妹やその家族と連絡をとっている、せめて年に1度くらいは連
絡を取っている方の場合は、驚きだけですむことが多いですが、もう何年
も連絡をとっていないとなると、自分が築き上げた財産が、ほとんど他人
のような親族に渡るとなると、気持ちが穏やかではない方は少なくありま
せん。だったら、仲の良い兄弟姉妹に財産を渡したいと思う気持ちは、と
てもよくわかります。

兄弟姉妹(甥姪含む)が相続人になる場合で、そのうちの誰か1人に自分
の財産をもらってほしい、渡したいと望むなら、遺言書を作成する他に
方法はありません。
遺言書と聞くと大ごとのように感じて作成することに抵抗をもつ方もい
らっしゃいますが、それがなかったことで、相続人が思わぬ相続手続き
を経験することになってしまった方を数多く見てきました。

「こんなとき、遺言書があったらどんなに助かっただろうかと思う」
「遺言書があったおかげで、とても助かった」

こんな言葉もたくさん聞いてきました。私は大学2年生の時に親族間で
相続争いをする姿を初めて見ました。亡くなった人が天界から地上を見
たとき、どれだけ悲しむだろうか、と胸が痛みました。今でも遺された
人が亡くなった人の気持ちを考えるべきだという考えは変わりません。
ですが、ファイナンシャルプランナーをするようになり、相続の知識を
得てから思うようになったのは、亡くなっていく人にも自分が生きてい
る間に望んでいた財産の継承の形、つまり誰に何を継承してほしいとい
う願望があったなら、それは誰が見てもわかる形で残していかないと、
きちんとは伝わらない、ということです。

”おひとりさま”は特に相続人が誰なのかを把握し、自分が亡くなった後
のことを誰に頼みたいのか、誰だったら頼めるか、誰に財産を継承して
ほしいのか、誰だったら継承してもらっても良いと思えるかについて、
考えていただきたいと思います。

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