くらしとお金と経済

マイナス金利到来!?

日本銀行が、政策委員会・金融政策決定会合において、
金融機関から受け入れている当座預金の一部につけている利息をマイナス0.1%に引き下げると発表しました。
(現在の金利は0.1%、マイナス金利の適用は2月16日から)

このマイナス金利の導入を巡って、政策委員9名のうち4名が反対したということなので
慎重でありながらも、金融政策を大胆に行っていくことが必要だという結論に至ったのでしょう。

世界を見渡すと、マイナス金利をすでに導入している国々があります。
スイス(-0.75%)、スウェーデン(-1.1%)、デンマーク(-0.65%)

日本銀行は、金利変更のほかに、長期国債は年間80兆円、ETFは3兆円、J-REITは900億円を購入すると発表しています。
80兆円というとピンときませんが、日本国民の人口は約1億2千万人ですので、1人あたり67万円程度の国債を購入する計算になります。

金利とは、いわば「レンタル料」です。
通常、レンタル料は、借りた側が貸した側に支払い、貸した側が借りた側から受け取ります。

ところが、マイナス金利になると、借りた側が貸した側からレンタル料をもらい、
貸した側は借りた側にレンタル料を支払うという逆転のことが起こります。

例えば、あなたがCDのレンタルショップで
「何泊にされますか?1泊2日ですと通常料金のお支払ですが、2泊3日ですとレンタル料として100円がもらえます」
と店員さんに言われたらどうしますか?

変な感じはしますが、すぐに返そうと思っていたとしても
「じゃあ、ちょっと長めに借りようかな」と思うかもしれません。

また、あなたが銀行で預金したのに「それでは100円お支払いください」と言われたらどうしますか?
お金の保管料と言われれば納得もするかもしれませんが、預金=貸したお金に対し、金利を支払うなんてことになったら、お金は預けず家に持ち帰るもしれませんね。

ちなみに、今回は金融機関と日本銀行の間での金利の話ですので、私たちの預貯金金利がマイナスになるわけではありません。

なんだか子どもたちの間で、面白い遊びが流行りそうな予感がしますが
それはさておき、日本銀行としては、世の中にお金が出回り、消費活動が盛んになってほしいと思っています。

銀行が日本銀行当座預金に預けるお金の一部にはプラス金利がついていますが
それがマイナス金利になると、銀行はお金を預けているにもかかわらず、利息を払わなければいけないことになります。
そうなると、銀行は日本銀行当座預金へ預けず、企業に低い金利でもいいので融資しようと思うことが予想されるわけです。

実際にそうなったら、日本銀行は銀行が企業に融資することで企業が活性化し経済が良くなってほしいと思っているので、マイナス金利がうまく日本経済に寄与したということになります。

私たち生活者に直接の影響はないのでしょうか?

考えられるとすると、住宅ローンの金利に影響があるかもしれません。

銀行にとって住宅ローンをきちんと毎月返してくれる生活者の存在は貴重です。
住宅ローンの優遇金利をいま以上に下げてでも借りてほしいと思うかもしれません。

住宅ローンの金利が下げると、住宅購入を買おうか迷っていた人の後押しになります。
住宅市場が良くなると、住宅関連市場も良くなり、経済の好循環につながりやすくなります。

今回のマイナス金利はインパクトがありましたが、それが続けば正常な状態であると市場で判断される可能性もあります。

引き続き、世の中の動向を見ていく必要がありますね。

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