ライフプラン作りに必要なこと
あなたのライフイベントは?
ライフプランに必要な5つのステップ
この図はライフプランにだけ当てはまることではありません。
私たちが何かを達成するために必然の万能の法則と言えます。
例えば、あなたがこれから毎日ジョギングを始めることにしました。隣では、コーチが指導してくれます。
「さあ、走ってみよう!」とはならないですよね。
まず、あなたがこれまでジョギングをしたことがあるのかどうか、現在、どれだけの体力があるのかなど、現在の状態を知ることから始まるはずです。
そして、目標を立てます。
最終目標は42.195kmを完走することだとしましょう。
学生時代以来、運動らしい運動をしたことがなければ、1週間ほどはウォーキングすることになるかもしれません。
そして、徐々に自分の体力と経験値を重ねていき、最終目標を目指すことになります。
最終目標に到達できるかどうかはやってみないとわかりません。
もし途中で計画通りに到達できなかったら、原因を追究し対策を練ることになります。
対策を考えても希望の時期に最終目標にたどり着けない場合は、軌道修正が必要です。
自分の体を酷使し結果的に体を壊してしまっては、せっかくの意思も努力も報われません。
ライフプラン作りも全く同じことが言えます。
①現状を把握する方法
②目標設定
- 教育費はどのくらい必要なのでしょうか
- 住居費はどのくらい必要なのでしょうか
- 老後はどのくらい必要なのでしょうか
仕事はしていなくて、年金で生活している高齢夫婦の生活費は、1ヶ月あたり約26.8万円がかかるという調査結果があります。
年金収入はというと約22.1万円。1ヶ月あたり約4.6万円の不足が生じることになります。
出典/<収入>厚生労働省:平成29年度の新規裁定者(67歳以下の方)の年金額の例、<支出>総務省統計局:平成28年家計調査年報
※厚生年金の給付額は、夫(妻)が平均的収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)42.8万円)で40年間就業し、妻(夫)がその期間すべて専業主婦(主夫)であった世帯が年金を受け取り始める場合の給付水準で、本来水準の計算式によって算出。
実際、高齢者の相談やセミナー受講者に生活費について尋ねると、多少の差はあるものの、調査結果と大きく差がつくことはあまりありません。
私たちが年金をもらう年齢になったとき、果たして同じような結果になるかどうかについても考えなくてはいけません。
③原因分析
④対策
これから必要になる資金を準備するには、3つの方法しかありません
「無駄を省いて(節約・節税)出ていくお金を抑える」
「(手取り)収入を増やす」
「資産を運用する」
■ストレスのない無駄の省き方
家計のなかで、まず見直すべきは「固定費」です。
1度見直せば、ずっと効果が続き、食費や交際費などの変動費とは異なり、削ってもストレスがなく、生活レベルが下がることもありません。あなたも固定費を徹底的にカットしましょう!
固定費の代表である「生命保険」と「住宅ローン」の見直し効果は絶大です!
近年、固定費の割合が大きくなってきている「通信費」。言い換えるとスマホ代ですね。いまや1人1台の時代のため、家族が多ければ多いほど、見直し効果があります。
無駄を省く方法は、節約だけではありません。「ストレスなしに無駄を省く」には、いつの間にか差し引かれている所得税や住民税、運用益にかかる税金などを自分の手元になるべく残るようにすることです。
「よくわからないから」「数字には弱いから」といって敬遠する方は多いですが、誰にでも向き・不向きがあります。難しそうなことをわかりすく紐解いて伝えるのが、ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事ですから、難しい言葉や制度を100%理解する必要はありません。
FPの話を聞き、どのような制度があって、自分や自分の家族にはどれが適しているのかをイメージできること、そして簡単にお金に働いてもらう仕組みを作るか作らないかを決めること、これだけです。
家庭教師にポイントをわかりやすく教えてもらうような感じですね。
■収入を増やすためには
自分の力や夫婦の力だけでは、なかなかコントトールできないのが、収入を増やすこと。
「子どもが小さいから復職できない・・・」「子どもが小さくなくても、子育てで手一杯で・・・」「短時間でパートに働きに行っているけれど、これ以上は家庭に差し障る・・・」多くの方がそのような状況にいるのではないでしょうか。
夫婦ともに正社員として働いている家庭は、相当な努力や工夫をしていたり、支援してくれる環境があったりするのが、日本では一般的です。
今よりも働く時間が増やせる、もっと稼げるところで働ける、という方は、ぜひ前向きに取り組んでください!
そうでない方は、35歳~45歳は第2のキャリアを考え形成する時期です。
いますぐに効果が出なくても、近い将来「自分らしさ」や「強み」を活かせるように、日々を過ごすことが大事です!
■お金にも賢く働いてもらう
毎月せっかく貯蓄しているお金やこれまでに貯めたお金を、そのまま普通預金や定期預金に置いていませんか?
病気や旅行、家電製品などの買い替えなど、イザという時の緊急予備費は、いつでも出せるように準備しておかなくてはいけません。
それ以上のお金には、しっかり働いてもらいましょう。
家計相談や保険相談、ライフプラン相談といった個別相談で、「コツコツ貯めている家庭」と「コツコツ貯めながらお金にもしっかり働いてもらっている家庭」を拝見します。
資産形成のやり方次第で大きな差があるのを目の当たりにすると、なんてもったいない!と日本の整っていないお金に関する教育体制を残念に思います。
「お金に賢く働いてもらう」とは「資産運用」のことをいいますが、「リスクがあるから怖い」という意見がまだまだ多いです。
確かに、資産運用に絶対はありません。「殖える可能性がある、減る可能性がある」「殖えることを期待できる、なるべく減らないような期待ができる」ということです。
「何のためにお金を貯めているのか?」「殖やしていきたいと思っているのか?」その答えは人それぞれ違うはずですが、20代以上の多くの人が頭のどこかで心配していることの1つに「老後の生活費」があるでしょう。「年金だけでは生活できないだろうから今からコツコツ貯めておかなくては・・・」という思いですね。
年金だけでは生活できないといっても、生活費の多くは年金で賄うわけですが、国は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に委託して、年金積立金の管理と運用を行っています。
国が年金の保険料を貯めるだけでは十分ではない、とわかっているから運用しているのに、私たちが貯めるだけでいいのでしょうか?
私たちは、四則計算ができるようになりました。1年で+- 2年で× 3年で÷を習いました。掛け算は足し算と引き算の応用ですから、計算の基礎は1年生で学んだことになります。
適切な資産運用の方法もそれと同じで、基礎を学ぶにはそれほど時間はかかりません。応用まで興味がある人は進んで学べばいいだけのことです。
⑤実行
現状把握から見直しまでができると、あとは目標に向かうのみです。
私たちの取り巻く環境や生活スタイルは変わりますから、1年に1度は現状を把握する時間を取りたいですね。