生命保険は「万一のため」「遺された家族を守るため」にあります。
「自分に合った生命保険って何だろう?」と考えるときに最も大事なことは、
「夫が亡くなったら…妻が亡くなったら…日常生活の何が大きく変化するか?」を想像することです。
保険選びはそこから始まります。
その際はぜひ、自分1人で考えずに、家族の意見も聞いてください。両親にお世話になるかもしれない、という方は、ご両親にも話を伺うといいですね。
万が一…という話は、あまり考えたくありませんが、しっかり想像して意見を出しあい対策をとっておくと、それが安心に繋がりやすくなります。
ここで、「じゃあ、いくらの保障があれば、家族を守れるのか?」を考えることになります。
必要保障額は「今後かかる費用 - 今後見込める収入」となります。
今後かかる費用は、これまでの流れでができていると、とてもスムーズに計算できます。見込める収入は、主に公的年金と遺されたママやパパが、今後どんな風に働くか(あるいは働かないのか)によって変わります。
会社員の方なら、死亡退職金や弔慰金も加算されます。
福利厚生が手厚い会社にお勤めの場合は、子どもが18歳になるまで育英年金が受けられることもあります。
社内規定・就業規則はしっかりチェックしましょう。
必要保障額の計算方法はこちらを参考にしてください。
必要保障額は、いくらになったでしょうか?
さて、必要保障額が決まったら、次はどんな種類の保険を選ぶか?を考えましょう。
死亡保険の種類は基本は3つです。定期保険、終身保険、養老保険。
最も大きな保障が必要なのは、最後の子どもが生まれる時期。それ以降は年々減少していきます。
年々減少するので、保障の形は「三角」が望ましいです。上記3つの保障の形は「四角」で対応できませんよね。年々減少…に対応してくれるの「三角」の保険もあります。逓減定期保険、収入保障保険です。1年ごとに保障を組み立てるタイプのものもあります。
◆本当に役に立つものか?をじっくり考えてください。
◆保険は複雑になればなるほどコスト高になりますし、たとえばオプションで死亡・高度障害以外にも給付金がでるものを付帯していたとしても、「死亡・高度障害以外はどのような時に保険金請求をすればいいのかわからない」ということでは契約をした意味がありません。また、契約をした本人がしっかり理解できているということはもちろんですが、イザという時に保険金を請求するのは家族であることが多いです。ですから、家族が理解できる商品である、ということは重要だと思います。
万が一という言葉には病気などのリスクもあてはまりますから、死亡保障とともに医療保障を見ていくこと必要があります。
医療保険について
病気やケガで入院した場合に心配なのは、病院での不自由な生活だけでなく、長期入院による治療費や差額ベッド代などで経済的な負担が重くなることがあげられる。厚生労働省が調査した「病気別・年齢階級別の平均在院日数」によると、一番長いもので「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」の609.5日、生活習慣病では「脳血管疾患」が101.7日。
長期入院になるのではと考えがちな病気でも、50日を超えることは意外に少ない。胃がん、大腸がん、肝臓がん、肺がんなどでも平均の在院日数は40日未満。しかし、年齢が上がるにつれて在院日数は長くなる傾向にある。
医療保険の1入院の入院限度日数は何日あればいいの?
医療保険の1入院限度日数を考えるうえでは、平均在院日数からみれば、1入院の限度日数は60日あれば、ほとんどの病気がカバーできるかと思います。
また、厚生労働省「平成17年 患者調査」によると、入院した方の30.1%が5日以内に退院されています。
そのために、基本的なプランとして『日帰り入院あるいは1泊2日から入院給付金が受け取れて、1入院の限度日数が60日まで保障される』内容になっている医療保険を選ぶといいのではないかな、と思います。
現在販売されている医療保険には、1入院(1回の入院)で40日・60日・120日・360日・730日まで入院給付金を受け取れるタイプがあります。
一番多いタイプは、1入院の支払限度日数が60日となっています。
注意点としては、1入院の支払限度日数60日の医療保険に加入していた場合には、入院してから退院するまで71日かかったとしても、60日分の入院給付金しか受け取ることができません。
そのために、「1入院の支払限度日数はできるだけ長いほうがいいのかしら?」と思いがちです。
しかし、1入院の支払限度日数が長くなるほど保険料は高くなってしまうというデメリットがあります。
「でも1入院60日では不安…」という方へ
ウチの家系は脳梗塞なのよね、といった脳血管疾患を心配される方や、その他一部の病気や骨折などのケガを考えると、60日では足りない可能性もありますので、もし不安な場合は以下のタイプも検討して、安心できる保障を確保して下さい。
七大生活習慣病による入院は、1入院の保障日数が120日になる商品
七大生活習慣病で入院された場合には、1入院の支払限度日数が120日に拡大します。
(七大生活習慣病以外の病気で入院された場合は、1入院の支払限度日数が60日)
長期化しがちな生活習慣病の入院をしっかりカバーできる商品です。
例えば、1入院「60日の医療保険に日額¥5千円」「120日の医療保険に日額¥5千円」と分けて加入するのも一つの方法です。
入院給付金日額はいくらにしたらいいの?
「入院給付金日額は5,000円でいいの?それとも10,000円?」の疑問
差額ベッド代… それでは次に、“その他自己負担額”の大きなウエイトを占める差額ベッド代の相場を見てみましょう。
ちなみに、差額ベッド代とはどういったものなのでしょうか?
差額ベッドの正式名称は『特別療養環境室』といい、通常6人部屋などの一般病室の場合にベッド代は入院費に含まれるのですが、4人部屋・3人部屋・2人部屋・個室(1人部屋)などを自ら希望する患者からは、各病院が定めた差額ベッド代を徴収してもよいことになっています。
実際に入院する際には、安静にするためなど様々な理由で個室など差額ベッド代のかかる部屋を選択するケースも多いものです。また、プライバシーの確保や付き添いのご家族のことを考慮して個室を選ばれるかたもいるようです。
差額ベッド代の相場は4人部屋で約2600円、3人部屋で約3000円、2人部屋で約3100円、1人部屋で約7300円、平均で約5600円となっています。大都市圏だと1人部屋が10,000円という病院も少なくありません。
入院時の自己負担費用の平均は約30万円
1日あたり約2万円