自分にぴったりna老後の生活費はこうして考える☆

自分にぴったりな老後の生活費の考え方?
                                     2011年4月18日

ライフプランを考えるとき、老後の生活費をいくらで試算すればいいでしょうか。
世論調査では、下記のようになっています。

  •  総務省「家計調査」(「高齢夫婦無職世帯の家計収支-平成22年-」)
    ・世帯主が65歳以上で配偶者と2人の場合の生活費…26.5万円
  •  生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成22年度)
    ・老後の最低日常生活費は平均22.3万円
    ・ゆとりある老後生活費は平均36.6万円
     <参考>ゆとりのための上乗せ額の使途は、「旅行やレジャー」がもっとも高く、以下「趣味や教養」「身内とのつきあい」と続く
  •  知るぽると(金融広報中央委員会)「家計の金融行動に関する世論調査(2人以上世帯調査)」(平成22年)
    ・老後の生活費には、毎月最低26万円が必要

これらのデータを目安にすることもできますが、生活費は1人1人違いますから、自分に合った生活費を考える必要があります。

私が個別相談をお受けするときは、家計収支が把握できている方には、現在の生活費の70%~80%で計算することをお勧めしています。根拠は、現役を退かれた方々の個別相談の経験からです。

今回は、老後の生活費を考えるにあたって、フィデリティ退職・投資教育研究所の所長である野尻 哲史さんの興味深いお話を聞く機会がありましたので、ご紹介したいと思います。

野尻さん曰く、

日本で老後を過ごす場合の妥当な老後の生活費
=59歳の年収×68%

そして、国が違えば生活費の割合の考え方も変わり、
たとえばアメリカでは85%で計算するそうです。

理由は、退職すると公的保険がなくなるため。

現在の日本では手厚い公的保険制度がありますが、社会保障制度の見直しは必至ですから、老後の生活費の考え方は、近い将来、もう少しシビアに考えたほうがいいかもしれませんね。

フィデリティリタイアメント情報サイト には色々な情報やユニークな計算ソフトがありますので、興味のある方はご覧になってみてくださいね。