長男が株式投資を始めた理由

今日の日本の株式市場は大幅下落しました。後場が特に・・・昨日は米国市場でダウ平均が大きく下がり、為替(ドル円)が一時107円台を割り込んだので、日本市場も下がるんだろうな、と思っていましたが、ほとんどの銘柄で下がっていました。ここ数日は日経平均の上昇がめざましかったので、売って利益を得ようという動きがあっても当然ですね。

「ものすごく早く昇るエレベーターA」と、「ゆっくり昇るエレベーターB」があったとします。超高速のAに乗ったら、怖くなり「早すぎるから止まって-。下ろしてー」と叫びたくなる。そして、速度がゆっくりなBに乗ると、「あれ?いつの間にか着いてた」となる。株の取引はそんな感じに似ている気がします。

今日、ほとんどの銘柄で株価が下落していたなか、学校から帰宅した長男が「よしっ!」と喜んでいました。彼が保有している銘柄が今日はかなり値上がりしていたんです。

実は、高校生の長男は少し前から株式投資を始めたのですが、なぜ始めたかというと、ほしいものがあったからです。いま最もほしかったのは「バイクのパーツ」。長男が通う学校ではバイトが禁止されているので、お小遣いやおうちバイトの稼ぎだけでは、全然足りません。そこで、長男が考えたのが「株式投資」だったというわけです。

彼の元手は8万円と少額のため、1株あたりの価格が低い銘柄しか選べません。株式投資を始めたのは5月1日でしたが、コロナ禍で日本の株式市場が大幅下落した頃から、企業調べはしていたのだとか。学校の休校期間中、オンラインでの課題提出があるとはいえ、外出できないのでたっぷり時間が使えたようです。

彼は5月1日に1つの銘柄を買って、数日後に売り、元手とその売却益でまた別の銘柄を買い、さらにその売却益でほしかったバイクのパーツが買うことができました。そしてまた元手で1つの銘柄を購入していたのですが、今日値上がりしたので「キター!」と満面の笑みで喜んでいたというわけです。

この期間の好成績は、彼の相場観がよかったからというのもあると思いますし、株式投資に取り組む時期がよかったというのもあると思います。彼はこの1か月半の間、ジェットコースターに乗っている気分でショックを受けたこともあり、積立投資にも関心があるようですが、しばらくは短期での株式投資をするようです。

元手を割り込むことがあっても続けると言った長男を、私は頼もしく思っています。株式投資に興味をもつということは、資産形成や世の中のことを知ったり考えたりすることにつながるからです。

彼が株式投資を始めたのは「制限のあるなかでお金を増やすにはどんな方法があるのか?」と考えた結果の行動ですが、「どうして上場するの?」「コロナ禍で生活も経済も見通しがつかないなか、なぜ株式市場が急上昇したの?」「今は短期間で株の売買をしているけれど、それだけでいいの?」など、1ヶ月半でこの他にも数え切れないくらい色々な会話を親子でしました。

そうそう、私は、息子達が株式投資をするときに、次のことは守ってもらうことにしました。「ほしいものは利益で購入し、元手でほしいものは買わないこと。利益は元手と一緒に投資にまわしても良い。」すると、彼らからは「そんなことわかってるわ」と言われてしまいました。

いまこのブログを書いている間に、ダウ平均株価が1000ドルを超える下落で、為替市場ではドル円が106円台まで下落しています。日経225先物は-2%超の下落となっています。明日もどうなることやら・・・

本当は、こんなときこそ放っておける積立投資をしているのがいいんですよね。資産形成のことは忘れて仕事に専念することで、20年後、30年後の自分の人生が明るくなりますから。息子達にも、積立投資の話を徐々にしていこうと思います。

 

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