講演でいつも伝えているのに、私が忘れた失敗
講演や研修で、コミュニケーションの話をするときに、「『あ、うん』の呼吸なんてないんですよ。だって、たとえ愛する夫や妻であっても他人ですから。仕事仲間やお客様ならなおさら、自分の気持ちや伝えたいことは、きちんと言葉にしないと伝わらないですよ。」
なんて言っているのに、私自身がそれを忘れて、大きな失敗をしてしまいました。
その失敗とは、「私がもう日常生活にも仕事にも復帰できる状態」であることを、知人やクライアントに伝えていなかったことです。
このホームページやSNSをご覧くださった方々が、自分が思っていた以上に心配して下さり、色々なお誘いやお仕事のご依頼を躊躇なさっていたことが、ここ数日のメールやLINE、電話などのやりとりでわかってきました。
私がいまどのような状態なのかは、私以外にわかるわけがないんですよね。一緒に住んでいる息子たちですら、ある程度わかる、というレベルなのに・・・自分勝手だったことを反省しています。
言葉は表現しないと伝わりません。声に出すのが苦手ながら、手紙でもLINEでもメールでも、歌でもいい。
そうそう、いまこのブログを書いている間に、「言葉に出して好転した例」を思い出しました。
ちょうど6年前くらいのことです。私は、次男が小学校の高学年になる年齢になったら、「1回の話でたくさんの方にお金の知識を伝えられる講師業を増やしていきたいなぁ」と心のなかでは思っていたのですが、仕事と子育てのバランスを考えると、「やりたいです!」と言い出せませんでした。
心の中でつぶやいているだけですから、講師業の仕事が増えるわけはありません。それに、やりたいと言ったからといって、仕事がどんどん増えるかというと、普通に考えたらそんなことないんですよね。誰だって、ほとんど実績のない人や知らない人に、いきなり仕事は依頼しませんから。
それに気づいた私は、息子達の成長に合わせて「家から近いほうがありがたいですが、日帰りできるところなら講演や研修はできます。」→「1泊までならできます」→「連泊でもできます」のように、徐々に言葉にするようにしていきました。
すると、3年前くらいから、遠方でのお仕事もどんどん舞い込んでくるようになり、泣く泣く講演や研修をお断りするケースが増えてきました。昨年はというと、夫からは「なんでそんなに働くの?」と聞かれ、息子達からは「働き過ぎじゃね?」と言われました。
「いまの気持ちを知ってほしい」
「聞いてほしいことがある」
「聞きたいことがある」
「頼みたいことがある」
「やりたいことがある」
などなど・・・
こんなときは、「伝える」ことで人との関係や物事が上手くいくんですよね。我が家の夫婦仲がいいのは、これを意識しているからだと思います。もちろん、言葉の使い方に工夫が必要なときがありますが・・・ブログを書いていると、あれこれと「こんな風に伝えると良い」「これはNG」という実際の例が浮かんできますが、長くなるので、別の機会に書かせていただきます。
それでは今日はこのへんで。良い夢が見られますように。おやすみなさい。